『植物に話しかけるとよく育つんですよね?』この質問に対する農家さんの回答が深イイ!
ボランティアで農作業をしたいという方と一緒に、エンドウ豆の苗を植え付ける作業をしていた農家さん。
その時の会話がとても素晴らしいと、今話題になっているので紹介します。
優しい言葉だけでは横着
今日はボランティアで農作業したいという方がいらして(母が受け入れた)、エンドウ豆の苗植えをしながら「大きく育てよ」と話しかけておられ「やっぱり良い言葉を話しかけるとよく育つんですよね?」と聞かれたので「言葉がけは植物の生育に全く影響しません、これは科学的にわかっていることです」と→
— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
お返事をしたら随分驚いていらした。
「ただ葉を撫でてやったり触ってやると生育が良くなることが科学的にわかっています。頑張れよと言うだけで大きく育つなんてことはありません。口を出すだけで成果を期待するのではなく、適切に手を動かして助けてやることが大切です。」
更に驚いていらして→— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
「そうか、口を出すだけでなく触れることが大切なんですね」とエンドウ豆の苗を撫でていらしたので「ただしエンドウ豆などのマメ科は、撫でたり触ったりしたら、しただけ生育が悪くなりますので、エンドウは触らないでください」と言ったらまたまた驚いてらした。「この子は人の助けなんか要らない→
— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
ひとりで生きていけるんですね!」
「違います。ひとりで生きていける命なんかありません。ツルを伸ばす植物がなぜツルを伸ばすかというと、何か別の大きな植物が太陽光を独占している日陰であっても、その植物につかまって小さな力で上まで高く伸びて太陽光を獲得することができるからです。だから→— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
むしろ体を支えてくれる、つかまらせてくれる存在を探してカウボーイの投げ輪のようにツルを回して、何かにつかまろうとします。それを支えてやる気もなくただベタベタ触っては、つかまらせてくれるのかと毎回勘違いしてエンドウ豆は疲れてしまうのです。必要なのは撫でることではなく、支柱です。→
— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
ただ触ってやればいい関わればいいではなくて、相手がどんな手助けを必要としているか、それはそれぞれ違うということなんです。だから相手をよく見て、適切な方法は何かを考えないといけない。優しい言葉をかけるだけで大きく育てようというのはちょっと横着だと思います。」
とご説明しました。— ののの (@yuyuyutititi) 2019年12月11日
そうつぶやくのは、Twitterユーザーの ののの (@yuyuyutititi)さん。
植物はみんな個性が違うし、活躍する季節や時期、得意な場所も、生存するのための闘い方もそれぞれだから面白いと言います。
『育てる』は植物も人間も同じ
このツイートを読んだ方からは、
「これって植物だけではなく、人間も同じですよね。」
「深いです! 私は仕事で障害のあるお子さんのサポートをしていますが、この言葉は療育にもそのまま当てはまります。撫でてあげたり時には支柱になったり…お子さんをよく見て適切な方法を考えていきたいと改めて思いました。」
「植物も生き物ですもんね‥。とても勉強になりました。ありがとうございます。」
「育てるプロのお言葉ですね。そしてこれは植物だけではなくて人間を育てる事にも共通してるんですね。」
「植物も人との関わり方も、大切なことはみんな同じなんだなぁ。」
「これは全て人にも言えること…読んでいてドキっとしました。」
「読めば読むほど納得。猛省せねば…」
といったコメントがとても多く寄せられていました。
植物も意思のある生き物だから、自発性を大事にしつつ適切な方法で全力でサポートする。
この過程はまさに、育児に通ずるものがありますね。
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